家族ごっこ?











それから何日か経って彼は来た。
荷物を持っている。車で来てない。

私はあえて何も聞かなかった。

母が帰ってきた。
アメ太郎君は私と母に事情を話す。
私の母は、「仕方ない・・」といって、彼をおいてやることに同意。

それから私たち4人の生活が始まった。

とにかく毎日が楽しかった。
楽しい毎日を4人で楽しんだ。
母もアメ太郎君が大好きになっていった。
でも、楽しいままでは済まなかった。

でも、その裏で奥さんは懸命に彼を探していた。
私のところにも電話があった。
結局彼が直接奥さんに電話をし、自分の気持ちを話した。
そうしたら奥さんは落ち着いた。そのときは・・・



10月の後半。
奥さんから電話が彼の携帯に掛かってきた。

その日の夜から様子がおかしい。
急に一人の時間をほしがるようになった。
でも、どこかに行く訳ではない。
ただ、私の部屋でボーッとしてる。

私は事情を何度も聞こうと思ったが、聞かなかった。

また、一週間くらい経ってまた、奥さんから電話。
今度は「これからxxxに会って来る。12時までには戻ってくる。」
そう残して、雨の中、送っていくからという私の言葉を振り切って、
歩いてかなり離れた待ち合わせ場所まで一人で行った。

その夜、私は女友達ノリオに会った。
そしてそのことを伝えた。
ノリオにあった後も「彼は帰っていない」と分かっていたから、
家に戻ったのは朝の4時くらい。
でも、やっぱりいなかった。


彼は初めて約束を破った。


翌朝、「10時頃に帰る」と、
私の携帯に彼からメールが入った。


終わった・・・・と思った。













© Rakuten Group, Inc.